山本建設株式会社

SCROLL DOWN

BLOGブログ

ブログ

2011/02/04

ECO

住まい造りの材料

Q値その2

それではQ値というものをどう捕らえればいいでしょうか。

Q値の高低を生活の中で感じられるのは燃費です、例えば灯油の消費量になります、いかに少ないエネルギーで暖房が出来るのか?、これも大体計算で算出できるのですが、Q値が0.1違うと100㍑くらい消費量が変わってきます。

冷房でも同じ事が言えます、少し運転しただけで建物全体が温湿度が下がります。

一般的にQ値は数値が低ければ低いほど高性能ということですが、当然低くするためには予算もかかります、費用対効果が一番高いのは何処かを見つけ出す必要があります。

弊社の場合は外断熱仕様と外断熱に付加断熱したW断熱仕様を施工していますが、普通の外断熱の場合Q値は1.5~2.0くらい、W断熱の場合は1.0~1.5くらいの数値を示すことが多くなります。

では、費用対効果はどうか?Ⅲ地区の次世代省エネ基準2.4を元にした場合、普通の外断熱仕様との差額が約50万円~80万円くらい、そこからW断熱との差額がまた50万円~80万円位になります。

灯油消費量を元に計算すると50万円の差額は11.5年で元が取れる計算になります。(本日の灯油価格87円で算出)

長い目で見るとQ値性能の高い方が経済的にも得になってきます、ではQ値1.0レベルではなく0.8とか0.6がもっと得になるのでは?と思いますよね、私もそう思い仕様を計算していきますと1.0を切るとどんどん費用対効果が低くなっていきます。

0.6クラスにするには2.4から比べると700万円位かかってしまう計算になってしまいました。うーんこれはちょっと予算がかかりすぎる気がします。

又設計上で開口部を小さくしてQ値を下げることも出来ますが、折角の日射や風通しを妨げることにもなりますので本末転倒の感じがします。

最後に超個人的なまとめとして、Q値は1.0~1.5の間が一番費用対効果のバランスが良いのではないかと思っています、只Q値に関しては色んな解釈の仕方がありますがひとつの参考にしてみて下さい。

長野市・千曲市近郊で自然エネルギー活用外断熱省エネ住宅の新築、リフォーム
                                                                                    山本建設株式会社

このページをシェアする:

アーカイブ

年月日を選択