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2013/07/03

パッシブ

蓄熱

蓄熱繋がりでもう一つ、相当マニアックな話。

キューワンレベルの建物になると、冬でも晴れた日射がある日だと建物内は25℃を越えることも珍しくありません、だったらその熱を夜まで持ち越せば暖房しなくても暖かい、そう考えるのは当然の発想。

基本的に木造住宅は全ての柱・梁・床材等の材木が蓄熱材として効果を発揮し、プラス内装材の石膏ボードも蓄熱をしてくれるのである程度の持ち越しは出来ています。

そこでもっと蓄熱に有効なものがあれば、もっと持ち越せるのではないか?と考えるのも当然。

上表は建築研究所から出ている蓄熱部材表、容積比熱が大きいほど熱を蓄えておける材料、有効蓄熱厚さは蓄熱可能な厚み、どんなに厚みのある材でもこの厚み程度にしか熱がしみ込んでくれない、熱伝導率は熱の伝わる早さ、金属類は比熱も大きいし厚みも制限無いが、熱伝導率が大きすぎるので、すぐ熱くなったり、すぐ冷たくなってしまうので蓄熱体としては使えない。

そうやって表を見ると現実的に建物に使えそうなものは、コンクリート・タイル・材木・畳・石膏ボード・レンガ等これらの材料を上手に使えばもっとパッシブに向かうでしょう。

しかし最大の注意点は夏、建物に日射を入れてしまうと蓄熱体が最悪の室内環境を作ってしまうこと、これに気をつけなければエアコンをどんなに使っても室温が下がっていかない、なんて事にもなりかねない。

蓄熱を生かすも殺すも日射のコントロール次第、蓄熱も電気ではなくパッシブを活かしたいものです。

長野県-北信・東信で自然エネルギー活用、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム
                                                                                    山本建設株式会社

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