山本建設株式会社

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2010/11/17

住まい造りの材料

換気システムその2

昨日の続きです。ではどんな換気方法があるのか。先ずは

第1種換気

給気にも排気にも機械的なファンを使用して換気をします、このタイプは一般的に熱交換機が付いています、排気する空気に含まれる熱を給気側に移動させて熱ロスを少なくする機能が付いています。

第2種換気

給気側に機械的なファンを取り付けて排気側は自然排気口より排気させるタイプです。

第3種換気

排気側に機械的なファンを取り付けて給気側は自然給気口から給気するタイプです。

以上大きく分けると3種類になりますが、最近は1種か3種の場合が殆どですが、もっと言うと圧倒的に3種換気のシェアが多くなります、理由は費用対効果が一番高くなるからだと思います、極端に言いますと建物のどこか一カ所に壁でも天井でも必要量だけを確保した換気扇が一台あれば換気が確保されてしまいます、イニシャルコストもランニングコストも一番安くすむのが最大の理由でしょう。

では第1種はどうでしょう、設計士によっては違う意見をお持ちの方もいると思いますが、ここからは私の私感です、第1種の熱交換型換気については余りメリットが無いと思っています、例えば国産の熱交換型換気扇の交換効率は70%程度です、夏場などは室内外の温度差が5℃~7℃程度の差を70%の効率で熱交換しても意味が余り感じられません、冬場は20℃くらいの温度差になりますので多少の効果は期待できますがイニシャル・ランニングコスト共に高いのでそれほどの価値は見出せません。

又、殆どの機械が天井設置になっていますが、フィルターや熱交換機のクリーニングがとてもやりづらいし、奥様には危険も伴います、もう一点重大な問題は排気する空気から熱と湿気を給気する空気に戻す全熱交換型につきまとう問題ですが、排気から熱と一緒に臭いや化学物質まで取り出して、せっかくの新鮮な空気に汚れた空気を混ぜてしまう心配があります、熱だけを給気に戻して湿気は戻さない顕熱型のタイプにはこの心配はありません。

そしてどの換気方法も建物にある程度の気密性能は必要になります、隙間だらけだとショートサーキットといわれる近くの空気だけを吸って他の空気は全く動いていない現象が起きます。

何れにしても折角多かれ少なかれの予算はかけるわけですから、有効に使える機器を設計士さんと良く打ち合わせする事をお薦めします。

長野市・千曲市近郊で自然エネルギー活用外断熱省エネ住宅の新築、リフォーム
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