冷暖房や換気には全館をシステムで一括管理する設備が存在します。

全館空調と呼ぶ場合もありますが、最大の問題は機器更新。

今回もそのもったいなさに直面することがありまして、写真は30年前のガスヒートポンプエアコンシステム、当時快適だと鳴り物入りで普及して設置されている家庭も多いかと思います、この室外機で家中の冷暖房を賄っています、これが動かない事には暖房・冷房が全くできません。

ここで最大の問題、故障して修理したいのですが部品が無い！

工業製品は製造打ち切りから数年で部品が手に入らなくなっていきます。

例えばそれが炊飯器とか洗濯器とか冷蔵庫の様な工業製品であれば「20年も使ったから元は取ったよね買い替えるか」で良いのですが全館空調はそうはいかない、建物内を配管やらダクトやら室内機やらが設置されており簡単に取り換えが出来るようにはなっていない。

今回も修理が出来ないのでこのシステムは撤去して新たにエアコン設置となります、いやはやなんともモヤモヤした感じがします。

しかし今回のガスエアコン以外にも各メーカーではいまだに全館システム空調は存在し売られています、30年後・50年後どうするつもりなのだろう？

やはり設備は汎用品に限ります、工業製品は何時かは壊れます、その際簡単に設備更新が出来る事、システムとして運用する設備ではなく、普通に売られているエアコン１台など交換が容易に出来る事、それが一番。

弊社で床下エアコンを採用頂いている方の大半はその観点もあり、床下エアコンの利点の一つでもあります。

只50年後「エアコン」と言う設備自体がゲームチェンジされ他の物が産まれたらごめんなさい、そこまでは見通せません😢

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