山本建設株式会社

SCROLL DOWN

BLOGブログ

ブログ

2010/10/04

住まい造りの材料

尺モジュールとメーターモジュール

間取りを打ち合わせするときに、ちょくちょく話題になるのが尺モジュールが良いのかメーターモジュールが良いのか、との内容。

このことに関してはどちらが100点でどちらかが0点と言うことではなく、メーカーや設計士によっても考え方は変わってくると思いますが、一度整理してみましょう。

まず昔から使われているのが尺モジュールです、ひとつのスパンを910㎜(3尺)として間取りを組みます、メリットは歴史が古い単位であるため、材料が多種多様で選択肢が多くなります、デメリットは910㎜幅の廊下は車いすが通る場合などにギリギリで圧迫感があります、そのような場合は1050㎜(3尺5寸)幅にするなど工夫が必要になります。

メーターモジュールはひとつのスパンを1000㎜(1m)として間取りを組みます、メリットは6帖間を作る場合尺モジュールよりも20%ほど広い部屋になります、デメリットは歴史が浅いため材料の選択肢がまだ充分とはいえません。

簡単に整理すると以上になりますが、色々な話を聞く中で皆さん勘違いしていると思われることがあります、それは金額の事「メーターモジュールの方が安くできるんじゃないの?」と聞かれることがあります。

結論から言いますと、安くなると言う観点が少し異なります、メーターモジュールの方が坪単価は安くなります、が総工事費は高くなります。

例えばわかりやすく、尺モジュールで2DK5間×5間(9.1m×9.1m)の家を造るとします面積は82.81㎡の建物になります、同じ間取りの建物をメーターモジュールにすると10m×10mの大きさになり100㎡の建物になります。

単純にメーターモジュールの建物の方が20%程大きい建物になりますが、2DKの間取りは一緒なので、基礎・屋根・壁・床等の一部の材料が多めに必要になるだけで20%の割り増し価格にはなりません、従って総工事費は尺モジュールが安く、坪単価ないし㎡単価はメーターモジュールか安いという逆転現象が起きます。

只、どちらが良いのかと言うことになると、私自身は両方をケースバイケースで使い分けています、使い分ける基準は敷地の形や大きさです、しっくり来る方のモジュールを使って提案します、敷地に制約がある場合などは、メーターモジュールの6帖でも上の3m×4mだけでなく2.5m×3.5mの6帖のように提案する事もあります。

メリットデメリットを理解して自分にはどちらが良いか考えてみましょう。

長野市・千曲市近郊で自然エネルギー活用外断熱省エネ住宅の新築、リフォーム
                                                                                               山本建設株式会社

このページをシェアする:

アーカイブ

年月日を選択