山本建設株式会社

SCROLL DOWN

BLOGブログ

ブログ

2011/04/27

ECO

住まい造りの材料

暖房OFFの高断熱住宅は?

興味のあるデーターが手に入りました。

岩手県の高断熱住宅で地震による停電により一切の暖房器具が使用不可能になったため、どのような室内外温度になるのかを12日間記録したデーターです。

3月と言えども岩手などはまだまだ寒く、最低温度は-5℃の日もあったらしいのですがその時ですら室温は12℃を保っていたとのこと、他の日は15~16℃をキープしていたと言います。

一般に高断熱住宅は夜など一定の暖房をして少ない暖房エネルギーでいかに暖かく暮らすかを目指していますが、今回の場合では昼間の日射取得熱、所謂太陽の熱をいかに昼間建物の中に取り入れそれを逃がさないようにするかが重要になってきます。

この建物の熱損失係数(Q値)は1.47・冬期日射取得熱1150Wとのこと、これを見るとQ値だけを追求するのではなく、日射熱を効率よく取得するために南側の開口部の大きさ等を総合的に判断しなければならないと思います。

1.47クラスは一般的な省エネ基準の家から見ると相当高断熱の部類にはいるかとは思いますが、いざ最近のキューワン住宅(Q値1.00)のレベルから見ると、そんなに驚くほどの高い数値ではありません。

大切なのはQ値と開口部の大きさのバランス、Q値の数値を良くするために開口部を小さくする考え方もありますが、本末転倒の気がします。

費用対効果から考えるとQ値は1.00~1.30くらいで南側の開口部は出来るだけ大きくし、夏場は日射が遮れるように南の軒は深くする、基本をここにおくと一番効果があるのではないかと現段階では思っています。

又マニアックなブログになってしまった。

長野市・千曲市近郊で自然エネルギー活用外断熱省エネ住宅の新築、リフォーム
                                                                                    山本建設株式会社

このページをシェアする:

アーカイブ

年月日を選択