山本建設株式会社

SCROLL DOWN

BLOGブログ

ブログ

2018/07/18

調湿材料の限界

柱・床材等の材木・珪藻土や漆喰・エコカラットなどの建材、家の中には湿度を調整してくれる材料が多々使われています。

当然優れた材料であり私も使っています。

が、どうもイメージ先行で過信しすぎている感じがします。

湿度が高いときは吸湿をしてくれて、湿度が低いときは放湿をしてくれる、それはその通りで事実です、試験データもそれを裏付けています、これを見ると夏の湿度の高いときは不快な湿気を吸ってくれて快適な湿度に、冬の乾燥時期には湿気を放湿してくれて快適な湿度になると思うでしょう、しかしどの材料の試験データを見ても24時間単位なのです。

でもよーく考えてください、夏の湿度の高い時期は何か月間続く?冬の乾燥期間は何か月間ある?

夏なら大雑把に言って7月上旬から9月上旬までの2か月間が湿度が高い不快な期間だと思いますが、この2か月間ずーっと湿気を吸い続けてくれるなんてことは絶対に不可能です、飽和してしまいます、水となってどこかに溢れます。

冬なら12月から4月までの5か月間が乾燥時期だとすると、この5か月間ずーっと湿気を放湿してくれるのも不可能です、その水分はどこから持ってくるのでしょう。

実はそれを匂わすデータもあります、

固有名詞は伏せますがある調湿建材のデータです、26時間くらいからは放湿に向かいます、これが現実です、調湿材料を使えば家中が快適になるだろう、は過信しすぎないように。

結論を言うと夏の吸湿を調整したければエアコンに頼らざるを得ません、冬の放湿を調整したければ生活の中で洗濯物・観葉植物等の植栽・風呂の湿気を活用し調整するのが最良です。

しかし調湿材料を否定するつもりはありません、あくまでもイメージ先行で過信しすぎなければ悪い材料ではありません、あしからず。

長野市・千曲市・上田市・須坂市・中野市・及びその周辺の低燃費住宅専門・山本建設株式会社、
自然エネルギー利用のパッシブデザイン、W断熱・床下エアコン-Q1.0・Ua0.2省エネ・低燃費住宅の新築、断熱改修リフォーム

このページをシェアする:

アーカイブ

年月日を選択