山本建設株式会社

SCROLL DOWN

BLOGブログ

ブログ

2017/07/24

気密

建物の燃費を決めるのはUa値+パッシブ性能は前述の通り。

しかしシミュレーション通りの数値が出るかどうかの最後のファクターが建物の気密性能。

省エネ基準から気密性能の項目がなくなって(気密性能を出せる施工者が少ない、気密が高いと窒息する、日本の建物は隙間があるものだ等、色んな意見や要素があり盛り込めなくなったらしい)から申請関係で気密数値を問われることは無くなった。

しかし断熱材をどんなに厚くしようとも、高性能の物を使っても建物という箱に隙間だらけだったとしたら想像すればわかるはず。

暖かい空気・冷たい空気は貯めていくもの、暖房して暖かい空気が貯まっていき家中に行き渡って初めて家中が快適な空間となる、そこら中から抜けてしまってはいつまで暖房しても暖まりきることは無い。

そこで一般的には気密が悪く抜けることを念頭に、相当の余裕を持った能力の暖房機を導入して暖房機のパワーで暖めきってしまう方法が多い、それでは低燃費には程遠い。

ではどの程度の気密性能が良いのだろうか、経験から言うと1.0㎠/㎡以下にするのが望ましい、そこを目指すと0.5くらいに収まることが多い。

気密の難しい点として図面上気密関連の項目はほぼ無い、どんなに丁寧な大工さんが図面通りに施工しても気密性能は出ない、気密は性能の利き所を理解して各現場で対応せざるを得ない、量産型のメーカーで対応できないのはこの理由から。

Ua値(断熱材の性能と厚さ+サッシの性能・ガラスの性能)+パッシブデザイン(日射を入れる・入れないのコントロール)+気密性能(小さなエネルギーでも貯めていける)=低燃費な家

各項目を理解すればこの式が成り立つことが納得できるでしょう。

細かい項目はまだあるがそれはまずこの3点を満たしてから。

長野県-北信・東信で自然エネルギー利用パッシブデザイン、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム     山本建設株式会社

このページをシェアする:

アーカイブ

年月日を選択