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2014/08/22

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室内通気

住宅を検討したことのある方ならどこかで目にしていることがあると思う、室内の空気の流れを図示した概念図。

私のところにも度々フランチャイズ加入の案内とともに概念図が送られてきます。

夏は熱い空気を上から排出すると、床下の涼しい空気が上昇し室内を涼しくするので夏は快適になる、といった説明。

このような図を見るたびに思うのは、概念図通りには100%なりません、省エネ住宅に長く携わってきて断言します。

このような工法が出始めたのは20年ほど前だと思います、フクビ化学がエアサイクル工法を推進し始めた頃でしょう、この時は私も実際この様に自然と建物内を空気が動き暑さ、寒さを軽減してくれるのなら理にかなっていると思いました。

しかし実際に実物を確認すると概念図通りには動いていないようです、それからというもの形状記憶合金を使ったり、2重通気にしたりと色んな工法で工夫はされているようですが、自然に建物内を空気が動く工法は理想通りにはなっていません。(因みにファンを使えば概念図通りに動きます。)

理由は単純で、熱い空気は上昇し、冷たい空気は下降する、地球上の当たり前の物理現象のため。

冷たい空気は私たちが思っている以上に重いので、床下の冷たい空気が概念図のように自然に室内に上がってくることは絶対にあり得ないのです。(ファンを使えば可能です。)

地球上に建物を建てる以上、暖房は下から、冷房は上から、が絶対の法則です。

長野県-北信・東信で自然エネルギー利用パッシブハウス、W断熱-Q1.0省エネ・低燃費住宅の新築、リフォーム     山本建設株式会社

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